教育学部 こども教育学科

初等教育コース

小学校教員をめざすコースです。幼稚園教諭の免許も取得できます。
1年次から小学校での実習があり、学習支援のボランティアもできます。実際の教育現場を体験できる機会が多く、日々、子どもと触れ合いながら学べます。
初等教育コース

英語力?指導力の高い学生の養成

平成29年3月に新しい学習指導要領が告示され、小学校中学年で「外国語活動」を、高学年で「外国語科」と、英語教育の教科化が行われました。それに伴い、小学校では、高度な英語指導力を備えた専科教員として指導可能な人材の確保が急務となっています。このように英語指導力に優れた小学校教員を養成?輩出することが求められています。 子ども教育学科では、英語力?指導力の高い学生を養成するため4年間にわたる体系的かつ実践的な英語学習の機会を提供します。
教育 短期海外研修1

4年間の学びの内容

1年次

① 「コミュニケーション英語Ⅰ~Ⅳ」(必修)
  • 小学校外国語(英語)活動指導者としての英語運用能力を培います。 Listening, Speaking, Reading, Writingの技能を深め、技能実用英語技能検定2級 あるいはTOEIC600点の英語力を身に付けます。
  • 総合的な英語力を習得します。 基本的な英語学習を通し、自らの考えも英語で言える英語プレゼンテーション力を学びます(英字紙、英語教育資料、Story(物語)、Essay(小論文)の作成等)。
  • Classroom English(クラスルーム イングリッシュ) 小学校外国語(英語)の授業でよく使われる英語を実際の授業映像を通して習得します。

②「英検取得支援講座」(1~4年希望者対象)
  • 本学科では、2年までに英検準2級、4年までに2級の英語力の獲得を推奨しており、取得のための支援講座を開講しています。
教育 短期海外研修2

2年次

①「英語」(小免必修科目)
  • 小学校学習指導要領(外国語活動?外国語編)の内容について学びます。
  • 児童の「聞くこと」「読むこと」「話すこと」「書くこと」の指導法を習得します。
  • 実際の小学校英語教科書を使って実践的授業を行います。

② 「短期海外研修(オーストラリア クイーンズランド州)」(選択)
海外でも臆することなく、相手の立場を理解し、自分の意見を述べることがグローバル社会に生きる教師の能力として大切です。本研修では、3月上旬に6泊8日でオーストラリアのブリスベン、ゴールドコーストでホームステイをしながら研修を行います。
  • ブリスベン市内の提携校での日本語指導や現地の小学校教師とのメール交換を通して英語力を付けます。
  • オーストラリア人教師の授業準備の手伝いや「日本語学習教材」の作成、オリジナル授業を行ったりするなど「日本語教師アシスタント」として活動します。
  • 日本語や伝統文化を通して交流を深めます。
  • ※海外情勢により研修先の変更または中止の場合があります。
教育 短期海外研修3

3年次?4年次

①「インターナショナル?スクールにてボランティア活動」(学校インターンシップ)
  • 大学近郊にある「インターナショナル?スクール」にて、日本語指導のアシスタントとしてボランティアを行います。外国人教員とコミュニケーションを取りながら、日本語を母語としない子ども達との接し方や実践的指導法を現場から学びます。

②「教員採用試験対策講座」(希望者)
  • 教員採用試験で役立つ対策講座を開講します。教壇に立つ教員に求められる基本的知識の定着をサポートします。

学校インターンシップ

学校インターンシップの目的

初等教育コースでは、1年次~4年次までを通じて、実際の学校現場で学ぶ「実学教育」の理念のもと、実践的指導力向上に向けた教育の実現に取り組んでいます。その一環として、「学校インターンシップ」の取り組みを進めており、平成29年度には、文部科学省委託研究(教員の養成?採用?研修の一体的改革事業)にもその取り組みが採択されました。

学校インターンシップの内容

入学前教育から4年次の教職インターンシップまで、学校現場の体験学習を、大学での理論学習と融合させて、質の高い実践的指導力にまで高めていけるように、様々なプログラムが用意されています。
学校インターンシップの内容
*平成29年度 文部科学省委託研究事業(教員の養成?採用?研修の一体的改革事業)研究主題「教職課程に必修科目として位置づけるための学校インターンシップのあり方」 報告書P 図8より

成果と課題

学校インターンシップの活動に参加した学生は、前述の委託研究の中で実施した学生対象のアンケート調査によると、「子どもたちと関わりたい」(96.6%)、「先生の仕事を知りたい」(71.4%)、「授業の仕方を学びたい」(71.4%)という点において、学びを実行できたと回答しています。また、学校インターンシップを通して、「挨拶、言葉遣い、服装など、基本的マナー」(77.4%)について向上したとも実感していることがわかりました。
今後は、図に示す全体像を維持しつつ、正課の授業としての学校インターンシップをより効果的に実施できるよう、検討を進めています。

学校ボランティア(淑徳教師養成塾)

教育委員会と連携し、1年次より教育現場でのボランティアを経験します。4年次では教員養成のインターンシップを行い、教職大学院レベルの実践的指導力を身につけます。
淑徳教師養成塾は学校ボランティア活動の総称です。
学校ボランティア(淑徳教師養成塾

学校ボランティアの目的

授業で教育に関する専門的知識を学び、学校で直接子ども達と関わりながら実践力を磨くという往還型学習を行い、教員として必要な資質?能力を身に付けていきます。
学校ボランティアの目的

1.学校ボランティア

授業の無い日や時間に、年間を通して自分の出身校や提携市町の学校で行う活動。
提携市町小学校
朝霞市(10校)?川越市(32校)?所沢市(32校)?富士見市(11校)?三芳町(5校)

2.夏季淑徳教師養成塾

夏季休業中に近隣市町の教育委員会の要請によって行う活動。
※毎年述べ100名以上の学生が参加します。
?みらい&のぞみサマー?チャレンジ?スクール!(三芳町)
?彩夏ちゃんのサマースクール(朝霞市)
?夏休み宿題教室(富士見市)
?補充学習とサマーチャレンジキャンプ(入間市)等

3.特別支援学級?学校ボランティア

授業の無い日や時間に、年間を通して、川越市の特別支援学級や富士見市立富士見特別支援学校で行う活動。

4.その他のボランティア

時々の要請(運動会の手伝い等)を受け行う活動。
夏季淑徳教師養成塾

学校ボランティアで活動する学生

学校ボランティアで活動する学生1
学校ボランティアで活動する学生2

夏季淑徳教師養成塾学生感想

男子学生K
「子どもはとても柔軟な頭をもっていて、多方面から物事を見ることができる。また、子どもの緊張をほぐし、子どもと仲良くなる為には、優しい言葉遣いで子どもと同じ目線に立ち、かつ常に笑顔でいることが大切だと思った。」
女子学生M
「子どもに勉強を教える難しさを学ぶと同時に、教える楽しさも学ぶことができた。今後は、どうしたら子どもにより分かり易く説明することができるかを考えて学んでいきたいと思う。」
女子学生H
「いっきに3、4人ぐらい子どもが来て「まるつけて」とか「ここ教えて」と来た時に対応がアワアワしてしまった。まるつけを花の絵や、かたつむりにしたら、すごく喜んでくれたので嬉しかった。」
男子学生O
「昨年と違い、自分たちが後輩を引っ張り指導していく立場だったので、昨年先輩達から学んだことを意識しながら取り組んだ。自分は、子ども達の様子を見ること、コミュニケーションを図ることを目標とした。2年間を通して、子ども達との関わり方を学び、後輩に伝えるべきことも学べたと思う。」
夏季淑徳教師養成塾学生感想1
夏季淑徳教師養成塾学生感想2
夏季淑徳教師養成塾学生感想3