センパイ!
学生の想い、卒業生の想いを聞きました!

患者さんとご家族から信頼される医療ソーシャルワーカーに

内定先 板橋中央総合病院グループ
宮本 朝叶さん
社会福祉学部 社会福祉学科 4年生(2022年取材時)
木更津総合高等学校 出身
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相手と共に考え行う福祉マインドの本質を実感

高校3年生のとき、家族が入院したことをきっかけに、医療ソーシャルワーカーという職業を知りました。医療ソーシャルワーカーは、患者さんやそのご家族が安心して療養できるよう、心理的、社会的問題の解決に必要なさまざまな援助を行います。医師や看護師よりもっと近い距離で患者さんやご家族を支えることができる点に大変心をひかれました。そして、医療ソーシャルワーカーになるために、社会福祉士と精神保健福祉士の資格が取れる188体育平台_188体育博彩-【官方唯一授权】@に入学しました。
 
「Together with him」――188体育平台_188体育博彩-【官方唯一授权】@では「for him(彼のために)ではなく、Together with him(彼と共に)でなければならない」を理念に据えています。入学前、私が考えていた福祉とは、制度やサービスを利用して困っている人を支えてあげるというイメージでした。しかし、入学式でこの言葉を聞き、さらに授業で先生ご自身の体験を事例にした課題解決の学修や現場での実習を重ねる中で、当事者と共に考えて行うことこそが福祉の神髄であると実感しました。
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実習で目の当たりにした観察力、考察力、信頼関係構築の重要性

私が特に印象に残っているのは、地域包括センターでの実習です。2人暮らしのご夫婦を訪問し、1度目の訪問では全く普通と変わらないと思っていたのですが、翌日の訪問では家がごみで溢れた状態になっていて、身なりも構わず、その変わり様に驚いてしまいました。しかし、同行してくれた副所長さんは最初の訪問から気付いておられました。ごみを出していないようだということ、部屋の電気がついておらず暗かったこと、話し方の違和感などから推測できたといいます。福祉には観察力、考察力が必要だと感じた出来事でした。
 
また、副所長さんはいつも自転車で忙しく走り回っていらっしゃったのですが、地域の方から「〇〇さん、今日は来てくれると思っていたのに寄ってもらえなくて寂しかったよ」と親しげに声をかけられている様子を見て、福祉にはこうした信頼関係が大切なのだと強く感じました。そして、私も患者さんから信頼される医療ソーシャルワーカーになりたいと決心を新たにしました。
 
卒業後、夢が叶って医療ソーシャルワーカーとして働けることになりました。国家試験対策、就職活動、プライベートなことも、全て親身になって接してくださった先生方にとても感謝しています。これからは大学で学んだことを活かし、患者さんやご家族に頼りにされ、親しまれる存在になりたいと思っています。そして、現場でたくさん経験を積み、いつか188体育平台_188体育博彩-【官方唯一授权】@の先生方のように、自分の体験を事例にして学生たちと共有し、次世代の育成にも貢献したいと考えています。