2017年11月アーカイブ

看護学研究科:特別講演会開催!!

看護学研究科では、11月18日(土)に特別講演会が開催されました。

田宮仁先生の講義では、「看取りをめぐる諸問題について(188体育平台_188体育博彩-【官方唯一授权】@の看護学科だからこそ、伝えたいこと)」をテーマに、我が国における「看取り」の歴史も踏まえてご講演いただきました。

田宮仁先生は、ビハーラという言葉を?仏教を背景としたターミナルケア(終末医療)施設?の呼称として提唱された先生です。

 

講義では、対象者の「苦しみ」に向き合う看護者としての姿勢を問われるような内容でした。

田宮仁先生講義風景

田宮仁先生講義風景2

「痛み」などの症状による「苦しみ」は、もちろん、疼痛緩和などの医療の力をもって処置すれば対処できるであろう。しかし、「死」だけでなく、「病むこと」「老いること」など、人は生きている限り、必ず逃れようのない「苦しみ」に遭遇する。そのような「苦しみ」に直面し、苦しみ惑う人を前に、私たち看護者は、その「苦しみ」そのものを取り除いたり、引き受けたりすることはできない。
なぜなら、その人に訪れる生きるが故の「苦しみ」は、その人自身に与えられた試練であり、その人が真の自分となるためのチャンスでもあるからだ。
『その人が引き受けなければならない「苦しみ」を、その人らしく引き受けていけるように、ケアしていくのが、真の専門家(看護者)ではないだろうか。』という言葉がとても印象的でした。

「いのち」の問題を考える時、それは自分自身の生き方につながっていく。

建学の精神である「利他共生」の理念を軸に、対象者と共に「いのちの問題」に向き合える看護者でありたいと感じました。

10月29日(日)、看護栄養学部では、龍澤祭に合わせたミニオープンキャンパスと同時に地域貢献の一環として医療的ケア児等とそのご家族への支援を目的としたクッキングスクール「Wellzap」が開催されました。

お母様は、調理実習室で秋の香りが漂う「栗ごはん」「鳥つくね」「けんちん汁」を管理栄養士、教員、看護学科の卒業生と共に楽しくクッキング。 その間、子ども達はきょうだい児と一緒に、学生ボランティアと「学内探検」や「シャボン玉遊び」、「バランスボール遊び」で大はしゃぎ。

クッキングスクール「Wellzap」調理例

クッキングスクール「Wellzap」遊び風景

実は、この企画は千葉市にある一般社団法人ソーシャルサポートアソシエーション?ツールさんが主催しています。この施設の代表者は188体育平台_188体育博彩-【官方唯一授权】@千葉キャンパスの大学院?総合福祉研究科の卒業生です!!
「春にはお花見、夏は夏祭りにプールもいいね。」なんて、これからも、たくさんの企画をしていこうと語り合いました。

もう一つ、嬉しいことがありました。今は看護師として働く本学看護学科卒業生のナースマンも参加してくれました。
企画をした教員としては、医療的ケア児とそのご家族と触れ合え、たくさんの笑顔をいただけたことはもちろんのこと、このような企画が立ち上がった時、真っ先に手を挙げて「一緒にやりましょう」と言ってくれた千葉キャンパスの卒業生がいたこと、そして、看護学科の学生ボランティアや看護師として働く卒業生もすぐに駆けつけてくれたこと???嬉しいことづくめでした。

みんなの笑顔と、ハイ?ポーズ!!
クッキングスクール「Wellzap」集合写真

これからも、福祉に強い「188体育平台_188体育博彩-【官方唯一授权】@ 看護栄養学部」一生懸命頑張ります?