2018年12月アーカイブ

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「ソーシャルサポートアソシエーション?ルーツ」さんと協働で開催している『医療的ケア児のご家族?きょうだい児支援 wellzap』も第4回目となりました。

 

 今回は、毎日、医ケア児のお世話や育児、家事などに頑張っているご両親、そして、きょうだい児を含めて、ご家族全員のリフレッシュを目的に「ご家族で心と身体を伸ばそう」を企画しました。

 

保護者の皆様には、ピラティスで心と体を伸ばしていただきました。

 

その間、きょうだい児の皆さんは、学生のお兄さん?お姉さんたちとクリスマス?リースを作成したり、学内を探検したりして、楽しく遊びました。

 

 

ピラティスの講師は、「ピラティススタジオハーモニー」代表の小幡 京子さんと遠藤聡さんです。お二人は、FTP ピラティス国際マットインストラクターやFTP ピラティス国際パーソナルトレーナーなどの数々の資格を持っていらっしゃるピラティスの講師です。

私たちの企画を話すと、快く講師をお引き受けいただきました。

 

 

体の隅々を、講師の先生方の声掛けに合わせて伸ばしていきました。体験するうちに、

体の芯までポカポカ温まり、「心地よい疲れと気持ちよさ」を体感することができたようです。

 

 そして、その間、医療的ケア児の皆さんには、「スヌーズレン」を楽しんでいただきました。

 

 スヌーズレン (Snoezelen) とは、1970年代にオランダで重度の知的障害者のための余暇活動として始まりました。スヌーズレンは、「触覚」、「嗅覚」、「視覚」、「聴覚」、「味覚」の五感を用いて感じ取れる刺激???例えば「優しい光」や「音」、「香り」や「揺れ」などの様々な刺激の中から、自分の好きな刺激を取り入れ、リラックスをしてもらうことを目的としたものです。

 

 


今回は、千葉キャンパスの川眞田喜代子先生から本格的なスヌーズレンの道具をお借りしました。

  薄暗い空間の中で繰り広げられる幻想的な明かりや音、香りに、みんなでうっとり???

 医療的ケア児のお子さんたちも、抱っこされたり、特別なマットの上でゴロリと横になったり、それぞれ自分たちの好きな刺激を感じ取りながら、リラックスすることができました。  

全身の力が抜けて、痰も出しやすくなるなどの様々な効果が見られました。

参加者からは、「リフレッシュができました。次回もピラティスを希望します」という声や「また大学に遊びに来たい」「本当にその名のとおり、身も心も伸びたわ~」という声などが聞かれました。いらしていただいた時の笑顔とは、また違った素敵な笑顔が見られました。

 

 今回も様々な皆様のご協力をいただき、このような素敵な会が開催できました。

学生もきょうだい児と触れ合ったり、本格的なスヌーズレンを体験したり、通常ではなかなか経験することができない貴重な経験をたくさん積むことができました。

次回は、来年の3月を予定しています。

 またの企画をお楽しみに??☆

11月も終わり、平成最後の秋も日に日に深まってまいりました。

後期の授業も残り1/3となり、一生懸命勉学に励む学生の皆さんの知識も、ますます深まってくる頃かと思います。

さて、第8回目となる今回は、栄養学科2年次後期の栄養生化学実験について紹介します!

 

栄養生化学実験は、2年次前期の生化学実験を発展させ、身近な食品に含まれる糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルといった栄養素について、様々な生化学的手法を用いて調べていきます。

 

今回皆さんが取り組んでいるのはタンパク質の実験なのですが、一体何をしているのでしょうか????

 

 

これはゲル濾過カラムクロマト法と呼ばれ、色々なタンパク質が混ざった液体から、調べたいものだけを取り出す「精製」という作業をしています。

 

白いゲルが詰められたガラスの管に幾つかのタンパク質が溶けている液体を入れて、出口から出てくる液体を試験管に集めるのですが、タンパク質の大きさによって出てくるタイミングが違うので、調べたいタンパク質を分けることができるのです。

 

 

駒込ピペットで作業中。器具を正しく使用できることも実験を成功に導くカギとなります!

 

 

試験管にサンプルを集めています。こぼしてしまわないように注意???!

 

 

集めたサンプルを測定して、目的のタンパク質が精製できているか確認!

 

 

タンパク質は私たちの体を作る重要な栄養素であり、色々な食品に含まれているため、毎日の食事から必ずと言っても良いほど摂取しています。

しかし、タンパク質の大きさについて聞かれたら、少し困ってしまうのではないでしょうか。

 

学生の皆さんは今回の実験を通して、タンパク質には「大きさ」があり、種類によってそれぞれ異なるということを実感できたはずです。

 

このように、栄養生化学実験はたくさんの栄養素に触れることができる絶好のチャンスとなりますが、

その分、学ばないといけないこともたくさんあります。しかし、あきらめずに積極的に取り組めば、得た知識?経験が栄養の専門家を目指す皆さんにとっての強みとなり、将来きっと役に立つ時が来るでしょう。