2019年6月アーカイブ

6月20日(木)

千葉第二キャンパスでは、今年度最初の学科別教員FD研修が開催されました。

看護学科では、国家試験対策講座でもお世話になっている東京アカデミーの斉藤由美先生をお招きして「第109回看護師国試合格に向けて」をテーマに、近年の看護師国家試験の傾向と対策、そして、学力低迷者への学習支援について講義をしていただきました。

栄養学科では、「第34回管理栄養士国家試験にむけて 傾向と対策」をお話いただきました。

さすが国家試験対策のプロからのお話とあって、最近の国家試験の傾向が細かく分析されており、その対策についても具体的かつ実用的で、明日からの学生指導に活用できる充実した内容でした。

このように、教員も学生指導の経験のみならず、専門家から研修を受け、国家試験対策における適切な知識と技術を身に付けることはとても重要です。しかし、もう一方で、学生指導をする上で、とても重要なことは学生さんの性格や学習の進捗状況にあわせた個別的な関わりです。

学生さんの指導をしていて思うことですが、学生さんにも一人ひとり個性があります。成績優秀な学生さんでも、とても不安が強い学生さんもいますし、成績が低迷していても、中々勉強のスタートを切れない学生さんもいます。そのような時には、4年間で培ってきた学生さんとの関係性を活かし、学生各々の個性や置かれている状況を理解して、アドバイザー教員が中心となって適切なアドバイスをしていきます。

それは、「教員と学生との距離がとても近い」という評価を受けている本学が得意とする分野なのかもしれません。

不思議なことに、同じ模試の結果でも「叱咤激励」が欲しくて教員のところに面談に来る学生さんもいれば、「大丈夫だよ」という一声が欲しくて教員のところに来る学生もいます。そんなときに私たちは学生の成績のみならず、学生の個性を鑑みながら、その時々で声掛けをしていきます。国家試験の合格を手にする日まで、その伴走は続きます。

 国家試験の勉強をしている学生さんだけでなく、このようにして教員も「国家試験全員合格」を目指して日々研鑽しています。国家試験受験当日まで、共に頑張っていきましょう。

大切な国家試験の傾向や指導のポイントはしっかりとメモに残します!!

5月13日(月)~5月24日(金)までの2週間、看護学科の4年次生は、臨地実習の最終段階となる「総合実習」に臨みました。

「総合実習」では、各自が選択した希望領域での看護実践を通して、個々の課題に主体的に取り組みます。3年次生の「領域実習」において行った受け持ち看護実習を経て、さらに看護の学びを深めるために多職種連携や在宅移行支援の実際を学びました。また、複数患者を同時に受け持つ実習や夜勤実習などを通して、視野を広く持ち看護を実践することの大切さを学びました。

例えば、小児看護領域の「総合実習」では、低出生体重児とその家族への看護として、NICU?GCU病棟で実習を行いました。低出生体重児として出生した母子を受け持ち、母子関係の構築や退院支援に関する看護を行いました。

今回は総合実習ということで、受け持ち実習のみならず、多職種連携や在宅移行支援の実際を学ぶため、臨床心理士さんや医療的ケア児の退院支援として在宅移行期に病棟から同行訪問を行っている看護師さんからもお話を伺いました。その他にも、退院後のフォローアップ外来の見学実習や産科との合同カンファレンスにも参加させていただき、たくさんの学びを深めることができました。

このように、病院施設からたくさんのご協力を得て、学生の学びが深められたのも大変ありがたいことですが、教員として何よりも嬉しくありがたかったのが、このNICU病棟での実習を、2週間を通して臨床指導をしてくれたのが、本学科の卒業生2名でした。

「すべては、赤ちゃんとそのご家族のために??」という一貫した看護師としての姿勢を見せてくれた臨地実習指導は、本当に素晴らしいものでした。

これも看護学科開設12年という歴史が育んだ賜物です。本学の卒業生がたくさんの場所で活躍し、臨床指導者として後輩を育成してくれている姿はとても頼もしくありがたいものです。

そして、5月31日(金)、たくさんの臨床指導者の皆様をお迎えして、各領域での学びを共有するための「総合実習全体発表会」が開催されました。

学生から各領域での学生の学びが発表されます。

臨床指導者さんから、たくさんのコメントをいただきました。学生の眼差しは真剣そのものです。

総合実習での学びを胸に、残り少ない学生生活を有意義に過ごしてくださいね。

学生の学びに、ご協力をいただきましたすべての皆様に心から感謝申し上げます。