2018年10月アーカイブ

平成30108日(月)、看護学科では、小児看護援助論Ⅰの講義の中で、20組の親子に参加していただき、身体計測とDenverⅡを用いた子どもの発達の様子を理解するための演習を行いました。

最近では少子高齢化の流れを受けて、小さなお子様と関わった経験が少ない学生たちが増えています。毎年、新生児人形を使った身体計測や発達演習は行っていましたが、それでも実習に行くと、計測を嫌がったり、泣き出したりする子どもたちの対応に苦慮している学生が多くみられました。また講義をしていても、実際の子どもがイメージできないため、疾患を持った子どもの状態像を捉えにくい様子も多く見受けられました。

そのため、小児看護領域の教員で話し合いを重ね、今年度は実際の親子に演習に参加していただき、親子に触れ合ってもらう機会を持ちました。

 

実際には、生後4か月から就学前6歳の子どもまで20組の親子に協力を得て演習を行うことができました。

最初はお互いに緊張していた学生たちも、様々な会話やふれあいの中で、次第にお互いの距離も縮まって、身体計測やDenverⅡを用いた演習もさせていただきました。

お母さんに実際の育児についてのお話を伺っています。実際のお子様とお母様の様子を間近に見てのインタビューは教科書から得る学びとは違って新鮮です。

「これから体重測定だから、おむつを交換しようね。」

実際にお母さんの見守りの中でおむつ交換もさせていただきました。

「次は頭囲を測定しようね」

2歳以上のお姉ちゃん、お兄ちゃんたちの計測のお部屋の風景です。」

 途中で泣き出してしまった子、お父さんやお母さんの胸にうずくまっていた子、学生たちと遊びまわった子???たくさんの子どもらしい姿を見せてくれました。

 

演習終了後のまとめのグループワークの時???

 学生からは

 「実際のお子さんって、あんな風にやわらかく抱っこしやすかったんですね。ぎゅって握られて本当にかわいかった」

 「あんな風に、身長を測るだけで、本気で嫌がられるとは思わなかった」

 「思った以上に、かわいかった」

 「何をしても泣き止んでくれなくて、どうしょうかと思った」

 などの率直な感想から、

 「あの時、もっとこうしていれば、嫌がられずに計測ができたかも???」

 「もっと素早く計測をする必要があったのかも??」

 など具体的な反省も見えてきていました。

 

 お父様やお母様からも、たくさんのお子様や育児に関するお話を伺うことができました。

  この演習での学生の学びは計り知れません。

  演習にご協力いただきましたご家族の皆様。

 貴重な3連休の最終日、演習にご協力いただき、誠にありがとうございました。

  

看護学科では、このように実際に対象となる方々に講義に参加していただいたり、アクティブラーニングなど様々な教育に取り組んでいます。

  

 これからも学生さんたちの理解を深めるために、様々な教育法にチャレンジしていきたいと思います☆