栄養学科の実験実習を覗いてみよう④『調理学実習Ⅰ~洋風料理を作ってみよう?~』

今回は、1年生前期に行う調理学実習Ⅰについて紹介します。

 

皆さんは、管理栄養士にどんなイメージがありますか?

 

栄養の専門家、病院の食事を考える人、患者さんに栄養指導をする???など、栄養の知識を活かした職業だというイメージがあるかもしれませんが、人々の食生活に関わっていく上で、調理の知識や経験も非常に大事になってきます。

 

そこで調理学実習Ⅰでは、調理学、調理科学に基づいて、食べ物の調理に関する基本的な知識と調理技術を習得していきます。 

 

 

本実習では、全15回に渡って「和風料理」、「洋風料理」、「中華料理」を作りますが、今回のメニューは洋風料理の「ハンバーグステーキ」、「ライス」、「ポタージュ」、「クッキー」です!



 

先生によるデモンストレーションが終わると一斉に調理開始!



時間内にメニューを完成させるため、作業を分担して効率化



先生の説明をメモしたマイレシピ。きちんと書き留めればレポート作成にも役立ちます!


 


調理中の一コマ。みんなで調理を楽しむのも大事!


 


きれいに盛り付けたら先生に最終チェックをしてもらいます。配膳位置は大丈夫かな?

 

 

実は、今回のメインディッシュであるハンバーグには、重要な学びのポイントが隠れています。

  

ハンバーグはひき肉に「塩」をこねて作りますが、これは味付け以外に重要な意味があります。

  

肉に含まれる「ミオシン」や「アクチン」というタンパク質はひき肉の粘りを生み、ハンバーグの形を保つのに役立っていますが、これらのタンパク質は塩に溶ける性質があるため、塩を入れることで効率よく抽出されてひき肉同士が崩れにくくなるというわけです。

  

このように、調理学実習Ⅰでは調理技術を身につけるだけでなく、食品の性質を学ぶ絶好の場でもあるのです。

 

是非、栄養に関することだけでなく、食品の豆知識も正しく伝えられる管理栄養士を目指してください?