コロナ禍の小児看護学実習~臨地実習を行っています~

 

本年はコロナ禍の影響で、臨地実習施設における実習受け入れが難しく、各実習科目で臨地実習の範囲を縮小せざるを得ない状況が続いていますが、臨地実習とオンライン実習を上手に組み合わせて実習を行っています。今回は小児看護学領域の取り組みを紹介します。

【障がい児看護実習】では、千葉県千葉リハビリテーションセンターの看護部の皆様にご協力を賜り、貴重な臨地実習を行っています。

厳重な感染予防対策(※1)のもと、1病棟2-3名の学生を配置し、看護師にシャドーイングし、障がい児看護の実際を学んでいます。一つ一つの看護について、優しく丁寧にご指導をいただいています。

見学実習後には、感染予防対策をしながら事例を用いたグループワークを行っています。

今回のグループワークでは、担当する事例の生活状況を学生同士で確認しあい、障がいを持ちながらも健康に生活するための支援方法について、各グループで発表資料を作成しています。

このような対面式のグループワークでは、事例や作成資料などを学生同士で確認しながら作業をすすめていくためにお互いの距離が近づきやすいという難点があります。そのような状況を回避するために大学から短焦点型プロジェクターを複数台持参して、学生同士がある程度距離を保ったままグループワークができるように配慮しました。

 

通常に配布される紙面での資料をみながら作業をするよりも、プロジェクターで大画面にすることにより、

ある程度、学生間の距離を保った上でのグループワークができます。

「実際に臨床の場に実習に来られること、そして、子どもたち、指導者さんに直接お会いして指導を受けられること

が何よりもうれしい」と口々に語ってくれた学生さんたちの笑顔が印象的でした。

 

 

この他のプログラムとして、【家族への看護】として、小児がんや先天性心疾患を患い闘病生活を経験されたご家族から、その体験談をオンラインで語っていただきました。その後の学生のディスカッションにも参加していただき貴重なご意見をたくさんいただいています。また【低出生体重児への看護】では、県外のNICUで活躍する卒業生にも協力を仰ぎ、オンラインを用いて低出生体重児への看護としての学びを深めています。このようにオンライン実習だからこそできる学びとなっています。

 

千葉第二キャンパスでは、学生さんたちの更なる学びのため、感染予防対策に最大限配慮しながら、対面式講義を増やしています。次回は、感染予防対策を講じた上での対面式講義の様子や成人看護学領域での臨地実習の様子をお伝えしたいと思います。

 

 

(※1:感染予防対策)

臨地実習2週間前から本学部独自の健康チェックシートを用いた健康管理/衛生学的手洗いの徹底/病院用マスクの着用/手指消毒アルコールの携帯とこまめな使用/グループワークでの学生同士の密を回避するためのプロジェクターを用いた少人数ディスカッションなど